第2新卒転職で狙うべき大手ホワイト企業一覧
2018/08/04 口コミ投稿数 :2
第2新卒で大手ホワイト企業に転職できた私ですが、個人的に企業の「どのポイント」に注目すれば、ホワイト大手を見つけることができるか、個人的にまとめておきます。
具体的には下記2点が大手ホワイトの基準です。
・新卒3年後定着率
・残業、有給消化率
ホワイト大手であれば確実に上記の数値が良いので、そういった企業を狙って第2新卒で転職していけば確実に大手ホワイトに転職できると感じています。
具体的に第2新卒転職で候補にするべき大手ホワイト企業リスト
ここでは、私の独断になりますが、大手ホワイト企業について、第2新卒で転職するべきホワイト企業リストをまとめてみます。
背景としては、ネット上にホワイト企業リストなるものはあるのですが、根拠が明示されていなかったり、信憑性の低いアンケート結果などでホワイト格付けされている傾向があるためです。
例えば「東洋経済」など経済紙でホワイト企業特集などあっても、新卒社員が数人しかいない企業も、一人も退職していなかったらホワイト企業認定されていたり意味不明なランキングが多く、私の転職時に役立ちませんでした。
またブラック企業ほど、情報公開しないので炙り出しが難しく、ブラック企業リストよりも転職するべき「ホワイト企業」リストを作成したほうが効率が良いため、下記の基準でホワイト企業をリスト化しました。
・新卒3年後定着率の高い企業をピックアップ
・新卒採用を30名以上でソート
・残業時間、有休消化率、平均年収でランク付け
「残業時間」「有給消化率」については、2018年4月現在のvorkersのアンケート結果を参考にし、平均年収は有価証券報告書の数字に基づいて算出した結果、下記のランク分けになりました。
ランク | 会社名 | 残業時間(月) | 有休消化率 | 平均年収 |
---|---|---|---|---|
AAA | JXホールディングス | 25h | 88% | 1115万円 |
AAA | キリンホールディングス | 12h | 61% | 1041万円 |
AAA | サントリーホールディングス | 25h | 73% | 937万円 |
AAA | 国際石油開発 | 16h | 69% | 932万円 |
AAA | 味の素 | 25h | 66% | 926万円 |
AA | JT | 18h | 82% | 872万円 |
AA | ANA | 10h | 77% | 848万円 |
AA | NTTドコモ | 23h | 94% | 833万円 |
AA | トヨタ自動車 | 28h | 85% | 819万円 |
AA | キャノン | 17h | 67% | 808万円 |
AA | 花王 | 27h | 63% | 801万円 |
AA | 九州電力 | 28h | 72% | 801万円 |
AA | 中国電力 | 20h | 87% | 779万円 |
AA | 日本航空 | 18h | 68% | 771万円 |
AA | ホンダ | 23h | 90% | 770万円 |
AA | 北陸電力 | 26h | 61% | 760万円 |
AA | 小田急電鉄 | 25h | 89% | 738万円 |
AA | 東ソー | 21h | 69% | 736万円 |
AA | ブラザー工業 | 19h | 66% | 723万円 |
AA | コマツ | 26h | 85% | 710万円 |
AA | 東日本旅客鉄道 | 20h | 83% | 706万円 |
AA | 愛知製鋼 | 28h | 72% | 700万円 |
A | 関西電力 | 34h | 67% | 945万円 |
A | 中外製薬 | 25h | 55% | 929万円 |
A | 任天堂 | 30h | 77% | 903万円 |
A | オリンパス | 23h | 53% | 827万円 |
A | 三井化学 | 28h | 56% | 821万円 |
A | デンソー | 32h | 71% | 808万円 |
A | NTTデータ | 38h | 81% | 797万円 |
A | 日本触媒 | 24h | 53% | 793万円 |
A | 島津製作所 | 22h | 53% | 772万円 |
A | 四国電力 | 21h | 56% | 770万円 |
A | クボタ | 37h | 66% | 764万円 |
A | 豊田自動織機 | 30h | 94% | 746万円 |
A | トヨタ車体 | 32h | 90% | 730万円 |
A | 村田製作所 | 26h | 56% | 708万円 |
A | NTN | 12h | 73% | 691万円 |
A | 西日本旅客鉄道 | 18h | 68% | 674万円 |
A | 堀場製作所 | 20h | 61% | 662万円 |
A | テイエステック | 15h | 97% | 659万円 |
A | 浜松ホトニクス | 21h | 68% | 649万円 |
A | ヤフー | 24h | 75% | 647万円 |
A | カルソニックカンセイ | 26h | 63% | 605万円 |
B | 三菱商事 | 40h | 54% | 1391万円 |
B | 三井物産 | 33h | 55% | 1385万円 |
B | 住友商事 | 38h | 58% | 1282万円 |
B | 商船三井 | 38h | 54% | 1008万円 |
B | 日本郵船 | 35h | 59% | 978万円 |
B | ソニー | 38h | 56% | 897万円 |
B | 塩野義製薬 | 27h | 48% | 865万円 |
B | 横河電機 | 22h | 48% | 850万円 |
B | キヤノンマーケティングジャパン | 23h | 44% | 831万円 |
B | ヤマハ | 23h | 43% | 811万円 |
B | カシオ計算機 | 26h | 47% | 811万円 |
B | 東北電力 | 28h | 46% | 803万円 |
B | DIC | 17h | 44% | 779万円 |
B | 日本化薬 | 28h | 44% | 751万円 |
B | 大日本精化工業 | 11h | 45% | 741万円 |
B | 東京急行電鉄 | 38h | 54% | 739万円 |
B | アズビル | 37h | 56% | 729万円 |
B | 東海旅客鉄道 | 30h | 50% | 727万円 |
B | 大同特殊鋼 | 26h | 36% | 713万円 |
B | 三菱ケミカルホールディングス | 29h | 52% | 689万円 |
B | 東京ガス | 29h | 58% | 660万円 |
C | 伊藤忠商事 | 45h | 51% | 1350万円 |
C | 富士フィルム | 39h | 47% | 1068万円 |
C | 豊田通商 | 35h | 42% | 998万円 |
C | アサヒグループホールディング | 30h | 33% | 996万円 |
C | 小野薬品工業 | 31h | 33% | 878万円 |
C | 信越化学工業 | 41h | 54% | 835万円 |
C | 大陽日酸 | 31h | 36% | 824万円 |
C | スルガ銀行 | 34h | 22% | 789万円 |
C | 三菱重工業 | 33h | 48% | 787万円 |
C | 安川電機 | 33h | 47% | 783万円 |
C | 日本新薬 | 31h | 28% | 771万円 |
C | 新生銀行 | 34h | 48% | 765万円 |
C | 三菱マテリアル | 31h | 46% | 744万円 |
C | 資生堂 | 30h | 47% | 741万円 |
C | 日本工営 | 38h | 48% | 734万円 |
C | 川崎重工業 | 35h | 46% | 711万円 |
C | 日立化成 | 27h | 49% | 694万円 |
C | 三洋化成工業 | 29h | 32% | 694万円 |
C | 大阪ガス | 26h | 46% | 662万円 |
C | 宇部興産 | 23h | 45% | 643万円 |
C | 東邦ガス | 21h | 37% | 622万円 |
C | ユニプレス | 37h | 50% | 609万円 |
C | 大豊工業 | 37h | 66% | 588万円 |
C | アルファシステム | 28h | 50% | 586万円 |
C | オカモト | 28h | 52% | 565万円 |
D | 丸紅 | 41h | 44% | 1262万円 |
D | 大塚ホールディングス | 45h | 42% | 1096万円 |
D | 大林組 | 62h | 31% | 906万円 |
D | 鹿島 | 63h | 26% | 893万円 |
D | 住友金属鉱山 | 43h | 38% | 797万円 |
D | 三菱電機 | 46h | 37% | 776万円 |
D | やまびこ | 37h | 31% | 652万円 |
D | アイカ工業 | 38h | 42% | 638万円 |
D | デンカ | 40h | 42% | 613万円 |
D | 三井ハイテック | 23h | 47% | 536万円 |
D | 北川鉄工所 | 42h | 34% | 532万円 |
AAA企業については、給料面、職場環境の全てでホワイト企業だと言い切れるのが「JXホールディングス」「キリンホールディングス」「サントリーホールディングス」「国際石油開発」「味の素」だった。飲料、食品、エネルギーなど新規参入が難しい産業はホワイト化しやすいと感じた。
AA企業でもJTなどタバコ、自動車、インフラが揃っているので、やはり新規参入が難しい産業は社員に無理をさせなくても、ビジネスが回るのでホワイト率が高い。
逆に給料は高くても職場環境としてはAA企業に負けているのが、総合商社や独自の体育会文化があるゼネコンなど。具体的には人力が増えれ売上も増える構造になっている産業は、給料は高いがホワイト率は若干劣る。
3年定着率はホワイト企業の指標としては強い
まずこの企業リストについては、新卒3年定着率は非常に高く、ほぼ100%の新卒が退職せずに残っているため人材定着率は良い。
ただ、新卒3年定着率が高くても、ステータスの高い企業の場合、職場環境はブラックでも辞めない傾向があるため、残業時間と有休消化率を用いてソートしている。具体的には電通など広告代理店はその典型例だと言える。
ホワイトでも年収は高いほうがいいので、平均年収が高ければさらに加点する仕組みにしているため、AAランクのホワイト企業であれば、かなり最高の職場環境で働けると考えて間違いないと思う。
とはいえ、ホワイト企業リストであるため、人材定着率の良い企業ほど基本的には信頼できるだけでなく、新卒定着率を公表していることだけでも評価できる。
ネット上のホワイト企業リストが意味ないと感じた理由
経済紙などで掲載されているホワイト企業ランキングについて、私が意味がないと感じる理由としては、新入社員の人数が10人程度の中規模クラスの企業も、3年以内の退職者がいなければホワイト認定されている点である。
採用人数が少ない企業の場合、そもそも中途採用も数を絞っているので、もしもその企業がホワイトだとしても第2新卒で入社できる余地はなく、知っても全く意味のない情報といえる。
その点では、東ソーについては高卒採用も多いとはいえ、100人以上の採用していて退職者がいないということで、信用できるホワイト企業だと言える。
サントリー、任天堂、大林組、トヨタ自動織機、クボタ、NTTドコモ、IHI、三菱ケミカル、セイコーエプソン、TOTO,キリン、KDDIなどは、退職者が少なく、大手でもホワイト認定している。
この辺りは、vorkersなどでも残業時間が20時間~30時間なので1日あたり1時間ほどの残業で、ホワイトと言えるのではないかと思う。
一方で、電通なども実は3年以内退職者は多いが、残業時間は60時間弱となっており、入社ステータスが高いために、激務でも退職希望者が少ないという事情もあると思われる。同様に、三菱商事、三井物産なども退職者は少ないが、ホワイト企業だと納得する人はいないと思う。
上場企業にて営業職で勤務していた私ですが、転職を経て現在ホワイト企業の営業職として勤務しております。
以前の会社は、比較的知名度も高く世間一般で言う「安定」した会社で中小企業に分類されるであろう企業とは働き方、待遇、給与の点で大きく異なります。
現在大企業に勤める知人からは頻繁に、中小企業に転職して実際どうなのか?という質問をよく受けますので、今回のエントリではその点について考察していきたいと思います。
ホワイト企業では、絶対に上場企業を選んだほうがいいと感じている理由としては、福利厚生のボリュームが圧倒的に違うためです。
中小企業の場合は、企業年金は殆ど存在せず、大手のように退職後にライフタイムで支えてくれる年金はありません。
ホワイト率も大手のほうが高い傾向があるので、ブラック地雷になる可能性のある中小企業は絶対に避けたほうがいいです。
ホワイト上場企業でおススメの企業について
第2新卒で大手ホワイト企業へ転職した私ですが、ホワイト企業への転職成功率で言うと、最も可能性があるのは20代で転職できる第2新卒だと感じました。
特に、下記のような理由から大手ホワイト企業ほど、第2新卒採用に注力していると感じました。
・不況で新卒採用数が足りなかった
・転職者が多くなってきた
第2新卒というと早期転職でイメージが悪かった時代は終わってきていて、現在だと企業側からの人気が高く、キャリアアップでホワイトへの転職も決めやすいと感じました。
何となく上場企業のほうがかっこいいし、給料も良さそうという印象を普通持たれると思います。上場企業から中小企業への転職といえば、都落ちのイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、実際のところ、20代で転職する場合、迎えられる待遇というのは大きく変わりませんでした。転職時というのは、現在の給料よりも高くなるところに行くべき、という原則は上場企業から中小企業に行く際でも変わらないと思ったほうがよいです。
具体的には、下記のような点で優れていると感じたホワイト企業を挙げておきます。上場企業と中小企業を比較する際に、差が出るポイントはどこか検証していきます。
・福利厚生
・退職金
・業務内容の将来性
私が実際に上場企業と中小企業で勤務してみて大きく異なると感じたのは上記の3点です。20代での転職であれば、提示される年収というのは基本的に大きく変わらないのですが、上記の3点については、驚くほど差が出る場合が多いと感じました。
・インフラ系(電力、海運)
・自動車メーカー(トヨタ、日産、三菱自動車など)
・電機メーカー(ソニー、日立系)
・財閥系(商社以外)
働きがいのあるホワイト企業アンケートなどありますが、アンケート対象者がどんな層なのか謎ですし、リストを見ても明らかにブラック臭いのが混ざりこんでいて、本当にホワイト企業リストなのかというものが多いです。
個別で見ると、メーカーでは大手ほどホワイト傾向が強く、スーパーホワイト企業だとインフラが鉄板かと思います。
さらに自動車系まで広げると、第2新卒枠での募集は多いため、かなりホワイトに転職できる可能性は高くなると感じています。
それでも転職先に納得できるホワイト企業がないなら、財閥系で三菱なんちゃらという会社で応募してみるのも悪くない選択肢になるかと思います。
未来工業など残業禁止などの会社については、第2新卒での募集はほぼないので、独自のホワイト施策を導入している企業については選択肢には入りにくいです。
・福利厚生
基本的に社会保険など、加入が必須である部分については、上場企業も中小企業も変わりありません。差が出てくるのは、家賃補助や家族手当など会社外での生活を充実させるための制度です。一般的には、上場企業のほうが労働組合が力を持っていたり、会社側から良い条件の福利厚生を引き出せているケースが多いです。一方で、中小企業、ベンチャー企業は、福利厚生へ力を入れているところは一般的には少ないと言われています。
しかし、上場企業であっても、給料の良いIT系ベンチャー企業(Yahoo,楽天,サイバーエージェントなど)は、額面での給料を重視しているため、補助が少ない傾向があるようです。※うわさに聞いた情報ですのでご了承下さい。一方で、中小企業であっても、社長が社員を大事にしている場合しっかりと利益を還元して社員への福利厚生を手厚くしている場合もあるようです。例としては、中小企業であっても社宅を完備ていて家賃が格安であったり、長期休暇をしっかりととれるような休暇制度を導入していたりするケースが見受けられます。
・退職金
退職金制度については、導入率で言えば、上場企業も中小企業も大きく変わりませんが、退職金額という点見ると、上場企業のほうが多く支給される現状があります。ただし、福利厚生と同様に、上場企業であっても、退職金制度を導入していない会社もあるため(上場ITベンチャー系は退職金制度がない場合が多い)、上場企業だからと言って退職金制度が充実しているとは一概には言えません。
一方で、中小企業には、中小企業退職金共済というシステムがあって、会社での積み立てとは別に、共済側で積み立てを行い、退職時に給付する制度があります。この制度は、会社とは別口で積み立てることになるため、仮に会社が倒産した場合も確実に給付が行われます。しかし、上場企業などで一般的な会社での積み立てによる退職金の場合、場合によっては積み立て原資が運転資金への充当などで減額されているケースもあるため、必ずしも上場企業の導入している退職金制度なら安心というわけでもないです。
・業務内容の将来性
キャリアアップのために中小企業を選択した私のような場合、会社のステータスよりも気になるのは業務内容がスキルアップにつながるのかどうかです。一般的には、上場企業のほうが規模が大きいため、業務内容が専門的になりレベルの高い経験が詰めるケースが多いです。たとえば、上場企業でよくあるのはM&A案件があります。資金力がある上場会社だからこそ、他社を買収する機会があるのですが、そういった経験は中小企業では積める可能性が低いです。
一方で、中小企業では業務内容は多岐にわたるケースが多いです。例えば、一つのプロジェクトでも、上場企業では、ひたすら買掛金管理をやる部署があったりしますが、中小企業の場合、売掛・買掛・キャッシュコントロールと全て担当するケースが多いです。これは、人数が少ないため、一つ一つの仕事のボリュームは少なくてもバリエーションが多いためです。
中小企業でも福利厚生・退職金・将来性の高い企業はある
このように、3つの点で、上場企業と中小企業は一般的には待遇が違うのですが、一部の上場企業では3つとも欠けているケースもあり、逆に中小企業でも3つとも充実いているケースはあります。そのため、中小企業転職を考えているのであれば、案件に応募した時や、した後でもよいので、エージェントや採用担当者に直接聞いてみるべきです。特に、3つとも優れている職場というのは、社員が大切にされている証拠であり、勤続年数は相対的に長くなります。
勤続年数が長くなる中小企業というのは、一般的に社員のレベルも高い傾向があります。そのため、職場環境は良好かつ仕事で得られる経験値も高い理想的な職場であることが多いです。私の職場も実際にこの3つの点で優れていると感じていますし、人材レベルも以前の上場会社よりも平均レベルは高いと感じています。※学歴や肩書についていえば中小企業は見劣りします。
このように、上場企業は確かに優れている点は平均的には多いのですが、中小企業でもしっかりと会社の条件を見定めていけば、上場企業にも見劣りしない条件を持つ会社は見つかります。私の場合は、上場企業で営業職で働いていた時に、転職先としてエージェントから紹介された中小企業については、この点で制度は充実しているのかしっかりと確認したうえで、内定を承諾しています。一部のエージェントではそういった交渉を毛嫌いする場合もあるようですが、幸い私が利用したエージェントはその点でもしっかり対応してくれ非常に助かりました。
ホワイト企業の就業規則は本当に守られているかが基準
ホワイト企業に見られたい企業は多いため、独自のホワイト労働施策を展開している企業は比較的多いので、このトラップを見破る必要があります。
残業禁止している会社でも、実際にはオフィスから締め出された後も、近くの喫茶店で会議をしていたなどありますし、単純にクーラーなど空調を切るだけを残業禁止を徹底しているという悪循環を生み出している自称ホワイト企業も多いです。
先ほどまでは、一般的な上場企業と中小企業の違いというものを見てきました。ここからは、経理職で入った場合の、中小企業と上場企業の違いを検証していきたいと思います。
業務内容などは実際違うのでしょうか?中小企業の経理マンになる道を選んだ私が、実際の違いについて業務内容の観点から説明していきたいと思います。
上場企業と中小企業の経理マンの仕事を一言で説明すると下記のようになります。
上場企業は分業制が進んでいるため担当業務の種類は少ないが、決算報告書などを含む株主向けの経理業務も担当する可能性があり、中小企業は会社の経理周りについては、全てのの仕事をこなす必要がある。
皆さんご存知のように、私は現在後者の中小企業の経理マンです。そのため、お金周りのことは基本なんでもやる姿勢で毎日業務を遂行しています。給料などは上場企業のほうが多少良いと思われていますが、上記のように仕事の幅が違う以上、やりがいは人の好みで別れる傾向があると感じています。決められたフローに沿って仕事をすすめることができるのが上場企業の特徴で、自分から試行錯誤しながらやり方を模索していくのが中小企業の経理マンのスタンスと言えます。
毎日の日常業務では、経費精算、記帳など、お金の流れの一つ一つの記録をとっていくような業務をやります。それをまとめるのが月次業務、さらに一年間でどんな記録があったのかまとめるのが年次の仕事ということになります。簿記などを使うのは基本は日常業務ということになりますが、最近は会計システムがとにかく凄いので、マニュアルに沿って記録をつけていけば簿記の知識は必ずしも初めから必要はありません。勿論、仕事を始めてからは勉強はするべきで、知識がないとスキルアップにもつながりません。
下記より、ホワイト企業の具体的にそれぞれの活動を説明していきます。
・現金出納
現金の出納管理と、毎日の現金残高の確認をすること。最近は、キャッシュレス化が進んだので、業務に占める比重は減っていますが、以前経理部にとって大事な仕事です。
・経費精算
従業員が立て替えた経費の精算、仮払金の払出しと仮払精算します。精算の事務手続が煩雑な場合には、月内に締め日を設けてまとめて処理しまたりします。
・記帳業務
伝票の起票と整理します。システムを活用して自動で仕訳伝票を起票している場合は、販売・購買に関する情報の取り込みも重要と言えます。
・請求回収
請求書の発行と取引先からの入金確認します。毎月、締日に、出荷した商品の代金を集計して取引先に請求書の発行したり、月末近くに、請求した代金が実際に入金されているかの確認したりします。もし、予定日を過ぎても入金されないものがある場合は、早々に催促をかけて、滞留債権にならないよう対処したりもします。
・支払決済
給与の支払や取引先への支払です。毎月の締日に、決済期日が到来した債務について取引先への支払や、従業員への給与の支払いをします。実際に支払に充てられる資金がどのくらいあるか資金繰りの把握が重要です。
・月次決算
毎月ごとに実施する決算です。月次決算では、まず帳簿の締切と決算整理て試算表を作成し、予算との対比など分析資料を加えて役員会の報告資料を作成します。
・決算
企業が行う一定期間の経営成績や財政状態をまとめるために行う作業です。会社法や税法の関係で、企業は少なくとも年1回は決算を行うことが必要とされています。ちなみに、上場企業の場合、年次決算の他に決算短信を株主向けに作成する必要があります。
自称ホワイト企業に気を付けるべき理由について
以上のことを踏まえると、ガッツリと予算から記帳まで会社のお金周りすべてに取り組みたいならホワイト企業、一つの分野にプロフェッショナルに特化したいなら上場企業に務めることをお勧めします。
ただし、ここでお伝えしたいのは、上場企業のほうが優れているという事実ではありません。
転職をする際には、その転職先の会社個々の実情をしっかりと把握したうえで転職したことで私は今の職場に満足できていますということです。
私の場合、幅広く業務を経験することが営業経験者の自分にとっては今後のキャリアにつながると判断しました。
そのため、ホワイト企業で、ワンストップで経理の全てを担当することができ貴重な経験を積めていると感じます。現在は、次の会社に転職する際に管理職ポジションも狙っていけるレベルを目指しています。
また、転職を進める時に気を付けてほしいのは、正しいエージェントを選んで利用するということです。
私の場合、案件紹介があった時、書類通過を決めた時点で、その会社の福利厚生や退職金など基本的な情報をエージェントに聞いていました。
その際に、すぐに教えてくれるエージェントもあれば、聞いておきますと言ったきり連絡をよこさないエージェントもありました。
ここで感じたのは、優れたエージェントというのは、内定を取る候補者というのが、会社の基本的な条件を重視するというのを知っています。そのため、質問があれば回答して不安なことを解消してあげようと考えるものなのです。
それが理解できないエージェントの場合、初めに話していた条件と実際に面接したら条件が異なっていたり、信用できない行動をすることが多々ありました。
comment
はじめまして(^^)実は、今転職を考えているのですが、これは直接経理には関係ない話ですが、働く企業はやはり名の知れたところ、上場企業の方がいいとの個人的におもってしまいますし、誰に言っても恥ずかしくないような会社に務めたいと考えてしまいます。これってただの見栄っ張りの考え方なのでしょうか?
おのっちさん
はじめまして!
全然見栄っ張りじゃないですよ!希望の会社は人それぞれです。基本的には、どんな待遇を望むか、どんな職務内容が望みかによります。
一度エージェントに希望を伝え、上場企業だとどんな案件があるのか、ご相談されてみてください。
どんな案件があるのか、一度把握してみることをおすすめします!